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テンプレートの分岐設定機能を活用する
分岐設定とは
業務フローを分岐させる機能のことで、条件によって特定のタスクやタスク内のコンテンツ・フォームの表示/非表示を切り替えることができます。これにより、業務に合わせた柔軟なフロー設計が可能になり、無駄なタスクの表示や操作を防ぐことができます。
分岐の設定方法
- テンプレート編集画面で、分岐処理を行いたいタスクを選択します。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐という入力欄が表示されます。
- [条件]では分岐点となるタスクまたはフォームを選択します。
- [条件]でタスクを選択した場合、[条件の選択]では[が完了したとき]もしくは[が未完了のとき]を選択します。
- [条件]でフォームを選択した場合、分岐点となるフォームの選択肢を選択もしくは値を入力します。さらに値の場合は、[条件の選択]で該当する選択肢を選択します。
- [実行]では表示/非表示にしたい[実行対象のタスク]もしくはコンテンツ/フォームを選択し[選択]の[表示]もしくは[非表示]を選択します。
- 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
活用例① 条件によって“1つのタスクを表示”する
設定例
「設備点検フロー」における「①点検結果の報告」タスク内で、点検が「必要」と回答した場合に「②点検作業」タスクを表示するように設定します。
手順
- テンプレート編集画面で、「点検作業」タスクをクリックします。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「点検は必要ですか?」フォーム
・条件:「はい」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「点検作業」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 「点検は必要ですか?」フォームに「はい」と回答した場合:「②点検作業」タスクが表示されます。
- 「点検は必要ですか?」フォームに「いいえ」と回答した場合: 「②点検作業」タスクは表示されません。
活用例② 条件によって“1つのタスクを非表示”にする
設定例
「月次報告フロー」における「①進捗確認」タスク内で、「報告済み」と回答した場合に「②報告内容入力」タスクを非表示にするように設定します。
手順
- テンプレート編集画面で、「進捗確認」タスクをクリックします。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「すでに報告済みですか?」フォーム
・条件:「はい」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:非表示
・対象の項目:「報告内容入力」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 「すでに報告済みですか?」フォームに「はい」と回答した場合:「②報告内容入力」タスクが非表示となります。
- 「すでに報告済みですか?」フォームに「いいえ」と回答した場合:「②報告内容入力」タスクは表示されたままとなります。
活用例③ 条件によって“複数のタスクを表示”する
設定例
「出張申請フロー」における「①申請内容入力」タスク内で、「旅費あり」と回答した場合に「②旅費申請」タスクと「③出張報告」タスクを表示するように設定します。
手順
- テンプレート編集画面で、「申請内容入力」タスクをクリックします。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「旅費は発生しますか?」フォーム
・条件:「はい」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「旅費申請」タスク、「出張報告」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 「旅費は発生しますか?」フォームに「はい」と回答した場合:「②旅費申請」タスクと「③出張報告」タスクが表示されます。
- 「旅費は発生しますか?」フォームに「いいえ」と回答した場合: 上記2つのタスクは表示されません。
活用例④ 条件を組み合わせてタスクを表示する(AND条件)
設定例
「営業活動フロー」における「①ステータス入力」タスク内で、「訪問済み」かつ「契約済み」の両方の条件を満たす場合に「②実績記録」タスクを表示するように設定します。
手順
- テンプレート編集画面で、「ステータス入力」タスクをクリックします。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「訪問状況」フォーム
・条件:「訪問済み」が選択されたとき - 続けて、[+AND]ボタンをクリックします。
- [条件]の入力欄がもう一つ追加されるので、以下のように設定します。
・対象の項目:「契約状況」フォーム
・条件:「契約済み」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「実績記録」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 両方の条件を満たす場合:「②実績記録」タスクが表示されます。
- どちらか一方でも条件を満たさない場合:「②実績記録」タスクは表示されません。
活用例⑤
条件のいずれかを満たした場合にタスクを表示する(OR条件)
設定例
「勤務形態調整フロー」における「①情報入力」タスク内で、「転勤希望」または「リモート希望」いずれかの条件を満たす場合に「②勤務環境ヒアリング」タスクを表示するように設定します。
手順
- テンプレート編集画面で、「情報入力」タスクをクリックします。
- タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「勤務希望」フォーム
・条件:「転勤希望」が選択されたとき - 続けて、[+OR]ボタンをクリックします。
- [条件]の入力欄がもう一つ追加されるので、以下のように設定します。
・対象の項目:「勤務希望」フォーム
・条件:「リモート希望」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「勤務環境ヒアリング」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- いずれかの条件を満たす場合:「②勤務環境ヒアリング」タスクが表示されます。
- 両方の条件を満たさない場合:「②勤務環境ヒアリング」タスクは表示されません。
分岐設定の注意点
重要
システムの仕様上、1つのタスクに対して複数の分岐元から“非表示”の設定を行うことはできません。
設定例
- 「①申請内容確認」タスクで「申請を却下する」と回答した場合 : 「②申請承認」タスクと「③発注処理」タスクを非表示にする
- 「②申請承認」タスクで「承認しない」と回答した場合 :「③発注処理」タスクを非表示にする
上記のように「③発注処理」タスクが複数の条件から“非表示”に設定されている場合、システム上の制約により、正しく分岐が動作しない可能性があります。
ヒント
回避方法は以下をご参考ください。
- “非表示”ではなく“表示“の分岐条件で設定する。
- タスクの構成や順序を見直し、“分岐が重複しないように設計”する。
応用編① 複数条件を組み合わせてタスクを表示する
条件によってタスクを表示させたあと、そのタスクからさらに条件分岐を行うことができます。
設定例
「受注業務フロー」において以下の分岐条件を設定します。
- 「①在庫確認」タスク内で、「在庫なし」と回答した場合に「②仕入れ」タスクを表示する
- 「②仕入れ」タスク内で、「A製品を仕入れる」と回答した場合に「③仕入先に発注連絡(A製品の場合)」タスクを表示する
- 「②仕入れ」タスク内で、「B製品を仕入れる」と回答した場合に「④仕入先に発注連絡(B製品の場合)」タスクを表示する
手順
- テンプレート編集画面で、タスクリストに以下4つのタスクを追加します。
在庫確認
仕入れ
仕入先に発注連絡(A製品の場合)
仕入先に発注連絡(B製品の場合) - 「在庫確認」タスクに[項目選択]フォームを挿入し、以下のように入力します。
[メッセージを設定]:在庫の有無
[選択肢]:あり
なし - 「仕入れ」タスクに[項目選択]フォームを挿入し、以下のように入力します。
[メッセージを設定]:仕入れを行う製品を選んでください
[選択肢]:A製品
B製品 - タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐1という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「在庫の有無」フォーム
・条件:「なし」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「仕入れ」タスク - [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐2という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「仕入れを行う製品を選んでください」フォーム
・条件:「A製品」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「仕入先に発注連絡(A製品の場合)」タスク - [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐3という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「仕入れを行う製品を選んでください」フォーム
・条件:「B製品」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「仕入先に発注連絡(B製品の場合)」タスク - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 「在庫の有無」フォームで「あり」と回答した場合:「②仕入れ」タスクが表示されます。
- 「在庫の有無」フォームで「なし」と回答した場合:「②仕入れ」タスクは表示されません。
- 「仕入れを行う製品を選んでください」フォームで「A製品」と回答した場合:「③仕入先に発注連絡(A製品の場合)」タスクが表示されます。
- 「仕入れを行う製品を選んでください」フォームで「B製品」と回答した場合:「④仕入先に発注連絡(B製品の場合)」タスクが表示されます。
注意
分岐設定でタスクを表示させたい場合、実行対象のタスクは、該当するタスク名のチェックボックスだけ選択してください。
タスク名の下に表示されるコンテンツやフォームのチェックボックスは選択不要です(下図参照)

応用編② タスク内でコンテンツやフォームを表示する
分岐設定はタスクだけでなく、タスク内のコンテンツやフォームも表示することが可能です。
設定例
「受注業務フロー」において以下の分岐条件を設定します。
- 「⑤受注受付」タスク内で、「新規顧客」と回答した場合に「リンク案内」メッセージを表示する
手順
- テンプレート編集画面で、タスクリストに以下のタスクを追加します。
受注受付 - 「受注受付」タスクに[項目選択]フォームを挿入し、以下のように入力します。
[メッセージを設定]:顧客種別
[選択肢]:新規
リピーター - 「受注受付」タスクに[メッセージ]コンテンツを挿入し、以下のように入力します。
新規のお客様には出荷連絡時に下記のリンクを併せてご案内ください。
https://sample.com - タスク詳細画面右上の[分岐設定]アイコンをクリックします。
- [+条件分岐を追加]ボタンをクリックします。
- 条件分岐4という入力欄が表示されるので、[条件]を以下のように設定します。
・対象の項目:「顧客種別」フォーム
・条件:「新規」が選択されたとき - 続けて、[実行]を以下のように設定します。
・実行:表示
・対象の項目:「メッセージ」 - 右下にある[保存]ボタンをクリックします。
分岐による表示結果
- 「顧客種別」フォームで「新規」と回答した場合:「リンク案内」メッセージが表示されます。
- 「顧客種別」フォームで「リピーター」と回答した場合:「リンク案内」メッセージは表示されません。